
働きながらでも取得できる介護資格例
●介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識を身につけることができる入門資格。
受講要件は特になく、誰でも受講することができます。
130時間のカリキュラム修了後、筆記試験の合格で資格取得となります。
通信講座・通学・通信講座と通学の併用の3つの受講方法から選択することが可能です。
通学では「土日のみ」「夜間のみ」「週1回から」など、働きながら資格取得を目指す介護士の方でも受講しやすいコースがあります。
受講方法やスケジュールによって異なりますが、平均3ヶ月・最短1ヶ月の受講期間で取得することができます。
なお訪問介護事業所に従事する場合は、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。
●介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもさらに応用的な介護知識が習得できる資格。
介護職員初任者研修と同様に受講要件は特になく、誰でも受講することができます。
450時間のカリキュラム修了後、資格取得となります。通信講座・通学・通信講座と通学の併用の3つの受講方法から選択することが可能です。
平均6ヶ月の受講期間が必要ですが、介護職員初任者研修の修了者は130時間のカリキュラム受講が免除されます。
介護福祉士の受講要件に、介護福祉士実務者研修を修了していることが含まれます。
●介護福祉士
介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格です。
介護福祉士を取得する方法には、以下の3つがあります。
養成施設ルート厚生労働省が指定する養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業し、介護福祉士を受験するルートです。
福祉系高校ルート福祉系高校もしくは福祉系特例高等学校を卒業し、介護福祉士を受験するルートです。
実務経験ルート「介護従事者の実務経験3年」と「介護福祉士実務者研修修了」の要件を満たした方が介護福祉士を受験するルートです。
介護士が働きながら介護福祉士の取得を目指すのは、「実務経験ルート」です。
介護従事者として3年以上(540日以上)の実務経験があること
介護福祉士実務者研修を修了していること
上記2つの要件を満たしていれば、介護福祉士の受験資格を得ることができます。
介護福祉士を保持していることで、介護の専門知識を有していることが証明できます。
キャリアアップを目指す介護士におすすめの介護資格
●介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護支援専門員(ケアマネージャー)は、利用者の介護サービス計画書(ケアプラン)を作成する専門職です。
介護士のように利用者の介護業務に直接携わる機会はあまりありませんが、利用者の介護サービス利用に関する以下の業務を担います。
介護サービス計画書(ケアプラン)の作成
利用者への定期的なモニタリング
利用者の要介護認定に関わる調査や手続きの代行 など
介護支援専門員の資格を取得するには、介護福祉士や生活相談員としての実務経験5年に加え、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
介護福祉士のキャリアアップに非常におすすめ度の高い資格です。
●社会福祉士
社会福祉士は、ソーシャルワーカーとして主に利用者の相談業務を担います。
利用者の生活状況やニーズに沿った介護サービスの提案を行い、ケアマネージャーや介護士、医師、看護師などとの多職種連携を図ります。
社会福祉士の資格を取得するには、養成施設(4年制大学・福祉系大学など)への通学もしくは、相談援助業務の実務経験4年が必要です。
働きながら資格の取得を目指す方は、相談援助業務の実務経験4年と1年以上の養成施設への通学で、社会福祉士の受験資格を得ることができます。
●精神保健福祉士
精神保健福祉士は、社会福祉士同様、ソーシャルワーカーとして主に認知症や精神疾患がある利用者の相談業務を担います。
認知症や精神疾患、精神障害のある利用者が安心して利用できる介護サービスの整備・提案を行います。
精神保健福祉士も、社会福祉士と同様に、養成施設(4年制大学・福祉系大学など)への通学もしくは、相談援助業務の実務経験4年が必要です。
働きながら資格の取得を目指す方は、相談援助業務の実務経験4年と1年以上の養成施設への通学で、精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。
社会福祉士を保持している方は、精神保健福祉士の共通科目が一部免除になるため、社会福祉士とのダブルライセンスを目指すことをおすすめしま